居合の要目

礼  人道の大本であり、武道の礼によって終始するはもとより物心、言語、動作、全般に亘る敬意と感謝を表す心からの礼であり、その節を守ること。
正  流儀の掟に従って、体の構、業の理合、運剣の仕方、等その流の形を正しく身につけること。 
調  正の上に錬磨を重ね、運剣の遅速、緩急を覚え、撃突、斬撃の効果を十分にするため、手の裡の作用で当りの強弱と共に気、剣、体の和合をさとり、間、間合を自得すること。
徳  礼、正、調を錬磨、鍛錬し、流儀の掟、体さばき、残心等悟り会得し、そして格調高い無限の品位と風格ある境地に到達するよう武徳を涵養すること。